『メガネレンズも”抗菌”の新時代に!!』なりました
皆様、こんにちは。
新しい技術がメガネレンズにまた一つもたらされました!
それは、「抗菌機能」。
待っていた!!という方も多いのではないでしょうか?
今回は、HOYA製レンズの抗菌コートについてご案内したいと思います。
(全てのレンズに抗菌コートが適応しているわけではありません。
スタッフにお問い合わせください。)
「抗菌」とは、”細菌”の増殖を抑制する機能のことです。
細菌には「黄色ブドウ球菌」や「大腸菌」などが含まれます。
この商品は細菌を対象にしたものであり、
SIAAマークの表示を認められた、抗菌加工製品です。
(抗ウイルス加工製品ではございません)
① 仕組みについて
メガネレンズは、土台となるレンズ素材の上に幾重かのコーティングを行っています。
そのうち、一番表にある”撥水コート”と、そのすぐ下にある”反射防止コート”との間に、
銀イオン(Ag+)成分を含む”抗菌コート”を挟みました。
それにより、レンズ表面に抗菌性能を持たせることができるようになりました。
銀イオン(AG+)の働きで菌の細胞膜を破り、細胞内の酵素を攻撃し増殖力をなくします。
なお、この抗菌コートはレンズの表面・裏面どちらにもされています。
気になる色味についてですが、このコートをつけても見た目に色味の変化はありません。
(ベースとなるコーティングの色味を踏襲します。)
② 効果を測るのにどんな試験を行ったのでしょうか?
★ 試験方法 ★
ISO22196の測定方法に基づく試験を、代表的2菌(黄色ブドウ球菌および大腸菌)において行いました。
はじめに約1万個の菌をレンズ表面に付着させ、
その後、24時間経過した時点で残っていた菌の数を確認しました。
すると、レンズに付着していた菌は10個以下(1000分の1以下)に減少しました。
※ この結果に基づき、抗菌製品技術協議会ガイドラインで品質管理・情報公開された製品であり、SIAAマークを取得しています。
( 画像提供元:一般財団法人ボーケン品質評価機構 )
③ 抗菌性能の持続性について
レンズ表面に多くのキズが付かない限り機能は継続します。
また、レンズ表面に何も付着していない状態で抗菌効果がでるように設計されていますので、
くもり止めなどを塗布することはお勧めしません。
『抗菌加工製品』について
表面の細菌を増殖させないように加工されている製品を抗菌加工製品といいます。
JIS(日本産業規格)では、加工されていない製品の表面と比較し、細菌の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)である場合、その製品に抗菌効果があると規定しています。
HOYAの抗菌コートは「抗菌加工製品」です。
細かなご案内となりましたが、いかがでしたでしょうか。
皆様のレンズも、抗菌機能付きにしてみませんか?
(J1003U1N-383/2021-5-21)