一瞬のタイミングを見逃さない。週刊誌編集長と遠近両用メガネ。(インタビュー企画)
一瞬のタイミングを見逃さない。週刊誌編集長と遠近両用メガネ
インタビュー企画 第4弾は、週刊誌編集長の眼鏡ストーリーをご紹介します。仕事のことや、プライベートのことなどさまざまにお伺いするなかで、眼鏡ストーリーが見えてきました。
□今回インタビューをお受け下さった方
年代:50代 / 職業:週刊誌編集長
□40歳まで裸眼。48歳から遠近両用メガネのメガネをかけはじめた。
-裸眼時はどんな状態ですか?
軽い乱視と近視です。メガネをかけると遠くが見えます。
-いつくらいから視力が低下してきましたか?
若い頃は悪くなかったのですが、免許の更新の度にどんどん悪くなり、たまたま友人がメガネ関連の仕事をしていたので、最初は10年前くらいに、近視のメガネを使い始めました。その後、今から3年くらい前に、手元が楽に見えるように、レンズの下の方に老眼が入った軽い遠近両用メガネを購入しました。
-お若い頃は眼が悪くなかったんですね。
全然悪くなかったです。むしろ眼は良い方でした。10年前くらいに、近視のメガネをつくって、それ以前は裸眼でした。多分、それまでは会社で支給されているパソコンが一人一台じゃなかったのですが、10年くらい前から一人一台になり、パソコンをよく見るようになって、その辺から視力の低下が進んだような気がしますね。
□記事の赤入れや芸能人の張り込み中に不安を感じはじめた。
-眼が悪くなった時に、メガネをかけるということに抵抗はありましたか?
そうですね。最初の頃(近視)は、運転する時以外はかけなかったですね。
-メガネ=「かっこ悪い」というような抵抗感があったのでしょうか?
かっこ悪いとかではなく、『煩わしかった』です。30年~40年以上かけずに生活していたので余計なものが載っている感じがして、とにかく煩わしかったです。その頃は仕事柄、現場に出ている時は張り込みが多くて、対象をカメラマンと一緒に眼で確認しなければいけないんです。「あれ〜〇〇(芸能人)かな〜?間違いないかな?」というように誰かを特定できなくなった時に、「こりゃまずいな」と思いましたね。カメラマンは、望遠レンズで見るから見えていると思うのですが、張り込みの時って、同じ会社の人間でも、カメラマンと自分でどっちが早くみつけるかみたいな空気になりまして。そのため、見えなくなると仕事に支障をきたしてしまうのでメガネが必要だなと思いました。
□運転免許の更新をきっかけに、メガネ購入を決意。
-メガネがない生活に、我慢の限界がきたのはどのタイミングですか?
ひとつは、免許の更新時ですね。視力は両眼で0.7あればいいはずなのですが、視力の適性試験が通りにくくなって。こりゃ大変だってことで、メガネを作りました。私の場合、少し乱視が入っていて、信号の緑色の矢印が比較的近くまで行かないと見えないんですよね。あとは、仕事で不備を感じ始めた時ですね。私たちの仕事は活字を扱う仕事なので、正確に認識するためにも、メガネを買う決心をしました。
-どのくらいの期間、我慢されていましたか?
一年はなかったと思います。免許更新のタイミングで変えようと思いました。適性試験(視力)がギリギリで通った時、免許センターの人に「今回はいいけど、次回は(メガネを)つくってきてください」と言われたのがきっかけですね。
-メガネを買わなきゃと思われた時に、遠近両用メガネレンズってご存知でしたか?
遠近両用メガネレンズがあることは知っていました。 とあるレンズメーカーの当時の主力商品の名前の印象が強かったです。テレビCMでその商品が流れていたので知っていました。そのテレビCMに出ていらした役者さんの印象も強いです。
-それはだいたい何年前くらいでしょうか?
テレビCMを見ていたのは30~40代の時なので、10~20年くらい前ですね。当時の一般的な遠近両用メガネはまだ、レンズに線が入っていたような気がします。現在のような境目がわからないようなレンズではありませんでした。
□テレビに流れるニュース速報も、手元の資料も瞬時に確認できるようになった。
-今は現場に出られていますか?
今は、現場には出ず、日中はデスクにいるか、会議室で打ち合わせをしています。
-仕事をする上で、遠近両用メガネの活躍シーンを教えてください。
ゲラ(※)を見ている時に話しかけられたり、打ち合わせの際に手元の資料を見ながら話したりする時ですね。最近は、会議室でプロジェクターを使って打ち合わせをすることもあるので、映し出された図表などを見ながら手元の資料をみたりする時は便利ですよね。また、メガネをかけ替えなくていいので、一手間なくなったのは嬉しいです。あとは、離れた場所にあるテレビのニュース速報も、手元の資料も見えるので、素早い判断ができるようになりましたね。
※ゲラ:ゲラ刷りの略称で、端的に言えば試し刷りのこと
-メガネをかけるとかけないとで、見えやすさの違いを教えてください。
手元と遠くを見たときの見え方は全然違いますね。編集部にあるテレビにニュース速報などが流れるのですが、「事件が起きた」「死刑が執行された」のような速報ニュースは僕らの仕事に直結することで、速報ニュースが出た時に見えづらいと困るので、メガネは常にかけています。
-生活をする上で遠近両用メガネの活躍シーンについて教えてください。
仕事以外だと車の運転とか、普段の日常生活でもメガネをかけることが増えましたね。新聞とか、遠くのカレンダーや時計を見るときもそうですね。車内にあるカーナビと、遠くに見える信号や道路標識などをどちらも見るのには、遠近両用メガネをかけないと厳しいですね。
-職場の同世代の方で遠近両用メガネをかけている方はいらっしゃいますか?
大概は遠近両用メガネをかけていると思います。会社の同僚も絵に書いたように眼からできるだけ資料を離して見るような感じだったので、勧めて、遠近両用メガネをつくりに行きましたよ。他の同僚も、仕事のゲラを見る時に困っていまして、「知り合いがいるからつくる?」ってきいたら即答で「つくりたい」って言っていまして。
-遠近両用メガネのことを知らない方におすすめした場合、購入に至るケースは多いですか?
多いですね。とくにこの週刊誌では、デスクや編集長の仕事は、ゲラを読んで、間違えているところがあったら赤字修正をいれるって感じなので、ミスが命取りになり、信用に関わるので、他の仕事に比べるとより遠近両用メガネは必要になると思います。
-みなさん遠近両用メガネのことご存知ですか?
知っていましたよ。レンズがあって、レンズの中で二つに分かれていて、一つのメガネで両方見える役目があることは知っていました。中には、遠近両用メガネ=線が入っていると思っている人も少なからずいそうですね。
-どのような言葉でおすすめしますか?
「ラクになるよ」ですね。僕自身もラクになったので、美味しいお店とかもそうですが、みんながよかったと思ったら口コミは広がりますよね。やっぱり、普段の仕事で字が読みづらいのは辛いと思います。誤字や脱字は致命的なので、精神的にもきます。それがラクになればいいですよね。
-ありがとうございました。
(J1003U1N-0321/2019-07-15)